福岡久園の想い

京都の茶農家に生まれた私は
小さい頃からお茶の葉っぱに囲まれ庭の虫と戯れ山々で遊びました。
いつも私の周りには
いつでも遊び相手になってくれる自然がすぐそばにありました
朝になると登ってくる太陽
サーっと山々を駆け抜ける風
いつも寝静まったら聞こえるゴォォという空の音
カエルの合唱

鈴虫の涼しげな声
小鳥の囀り
ツバメの親子

大自然の中にいると
そこに生かされている生き物たちの姿に
私は何度も励まされ感動し
心を動かされてきました

「自然が好き」

誰も贔屓せず
まっすぐ素直で
すごく優しい

たまに怖いけれど
成長させてくれたり
気付きを与えてくれる

お茶を製造し
私は自然に本当にたくさんの事を教えられてきました

救ってもらえたこともあります

陽が当たる土の上での作業は心地良い
身体が喜んでるよう

人それぞれ
求めるものは違うけれど

よりよく生きたいと思うのは
皆同じではないでしょうか

物知りで
知らない事をたくさん教えてくれる人は
恐らくこの世にはたくさんいるでしょう

でもより良く生きるためには
「自分自身で気付く事」
なのではないかと思っています

自然は気付きの宝庫

お茶の中に自然を感じ
たった一杯のお茶
たった一雫のお茶が

普段の日常を
ほんの少し幸せにしていくエッセンスとなれば
嬉しいと思ってお茶を作っています

お茶を通してたくさんの人と
「より良いライフスタイルを一緒に作り上げていきたい」

皆さまと
共にお茶を囲んでお話しできる日が来ることを
楽しみにしています

福岡久園
岡田 奈津枝

岡田家の歴史

先祖 秦始皇帝
日本へ渡来し神々を祀る秦氏として名を広める

秦氏の頃 褒美として岡田の姓をいただく
京都 和束の地に800年前移住
神社やお寺(不空寺、福寺)等を建設し
神々を祀り 舞を納めていた
そして代々継承される『岡田久右衛門』の名のもと
庄屋として和束町原山の町と土地を守る
(※福岡久園の由来)

戦前戦後辺り
蚕業から一転
山を手鍬で開墾し茶の栽培を開始

栽培 収穫から一貫して管理し
宇治茶製法にて自家工場で荒茶(あらちゃ)に加工
静岡で「やぶきた」品種が出始めの頃 最初に和束町で植え始め、後に大成功を成す
和束ならではの香り高く旨みの深い煎茶が讃えられ
全国茶品評会で一等一席を受賞

お茶を知ってより楽しんでいただく為に
和束の茶農家の未来の為に、茶業界の為に

自然の風味や香りを感じられる「荒茶」(あらちゃ)
を京都産100%の
単一農園 単一品種で販売開始

※ 和束茶は全国で約1.5%しか作られていない高級希少茶です
 荒茶は茶農家のみが美味しく飲んできた稀なお茶です